17年10月16日訂補
18年3月21日レイアウト変更

「GALA Laboratory」の”ラボラトリー”は日本語に訳すと「研究所」。
と、いう事はやはりGALAの車体解説もしなければならないと思い、カタログや資料を机上でひっくり返しながら
このページ制作と相成りました。この分野は管理人も不得意で、一部誤りがあると思います。ご指摘願えれば幸いです。
参考画像は松江市交通局のガーラ3 KC−LV782R1 SHDタイプ 観光仕様です。
当然ながら、新車購入時に内装や装備は各事業者の選択で違うので、「すべてのGALAに装備されている」
訳ではないので、念のためお断りしておきます

※本企画にご協力して頂き、画像提供して頂いた松江市交通局様に厚く御礼申し上げます。

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バスアイコンはDUST CHUTE HYPER'様からお借りしています

松江市交通局ガーラ3 KC−LV782R1 12PE1−S搭載 観光貸切仕様

 外 観
ガーラシリーズで人気のあるのが、中2階と言われるこのガーラ3であるようだ。いすゞ初の低運転席・前面二枚窓、そして今までの常識を覆すリアビューはインパクトを与える。車体寸法は全長11,990mm・全幅2,490mm・全高3,610mmだが、数字だけでは語れない大きさである。納車数も前面1枚窓のガーラ2を越したと言う。ガーラ2000からはリヤのコンビネーションランプはバンパー内に変更され・路線仕様はリアの窓が交通バリアフリー法により、後方方向幕を設置するため1枚窓になった。
側窓ガラスは、ガーラ2000よりグリーンガラスを装備する(事業者により違いがある)。
バックアイカメラはこの2枚窓の中間に埋め込まれていたり、外付けだったり、装備していないのもある。
平成9年12月からはディスチャージヘッドランプを、全車に標準装備した。これにより夜間の視認性が高まり、運転疲労が大幅に軽減されるはず?。
バスでは初めてである全車の運転席に、SRSエアバッグ、そしてプリテンショナー付シートベルトの標準装備等、安全性の高さなどで評価されている。
 
車 内
観光仕様標準の正席46・補助席7・運転席・ガイド席各1の55人定員。 いすゞ車の特徴は窓が大きい事。それにより車内は開放感があり、中二階からの眺望は抜群、小学生のバス遠足から、高年齢層の温泉旅行まで幅広い用途に使える。曲線を多用した外観に比べ車内は直線が基調。 いすゞの伝統である開放感の高い車内レイアウトはガーラシリーズにも受け継がれている。近年、日デ社が輸入した「ユーロツアー」も開放感があると思うが、それとは一味違う”国産の高級感”もあるのが特徴。

さらにガーラ2000からは一部車種のオプションであるが、国内観光バスで初めて非常脱出用ルーフハッチを採用している
松江市交車の場合、後部がサロン仕様になっているためこの部分のみシートピッチが広くなっている。
車内座席仕様も事業者・用途により違い、この位置にトイレ・乗務員仮眠室が設置されていたり、(ガーラ1路線仕様)3列独立シート・中間床下トイレ・乗務員仮眠室付(ガーラ2路線仕様)や、サロンなし60名定員もある。尚、日本初の13列65名定員車もある。
後部窓の間にある「GALA」文字入り行灯は間接照明となる。標準ではGALAの文字が入っているが、オプションで他の文字にも変更可能のようだ、事実、ジェイ・アール北海道バスでは旧社名の「JR Bus」が名入れされている。

ジェイ・アール北海道バスの車内間接照明(画像:管理人)
(社名変更後点灯されていないようだ)

画像上左:広島電鉄ガーラHDの車内 右:広福ライナー用のガーラの車内(画像:コリ様)後部トイレ付きの路線仕様だが、シートグリップ・照明等細部の違いがよく解る。
画像下:JRバス関東 「プレミアムコ−チ」車内 全席前2列は横3列、夜行バス並みの「Gシート」を装備 500円追加で 富士宮へゆったり行ける。
ちなみに後部の4列シートはジェイアールバステックの「楽座シート」(下記参照)と同様でホールドに優れ、長距離着席でも疲れにくいと言う。
(画像:こう@山梨県民様)

シート生地は、ガーラシリーズで6種・ガーラ2000からは12種類の豊富なシート生地を標準設定しているため、個性的なバリエーションが設定できる。当然特注生地を張っている事業者もある。因みにシートショルダーに付くサイドグリップはガーラならではの秀逸な装備でこれは2代目にも継承されている(NEW GALA参照)
平成9年からは衝突時における乗客の安全性を考慮し、シート背面のフックやドリンクホルダーのレイアウトを変更した他、灰皿を埋め込み式とするなど、客席背面の突起部をなくした。(採用事業者の選択による。路線車は、その殆どの路線で禁煙なので灰皿を装備しない車両もある)


ジェイアールバステックが6台導入したガーラHD”Swallow Express”のシート。従来型に比べて格段に広い「楽座」シートを採用。室内環境にもこだわり、マイナスイオン発生装置付空気清浄機を装備し、後方4席には、パソコン用電源も設置している
( 画像左:)楽座シート 従来の座席と比較してシートピッチが拡大し、座面改良が図られている。
(中:)後方4席に設置しているパソコン用電源。(右:)マイナスイオン発生装置付空気清浄機 (画像はいずれもジェイアールバステック株式会社様ご提供 不許転載)

画像左:広島電鉄ガーラ2000HD KL-LV781R2 (画像:コリ様)右:JRバス関東ガーラ2000HD KL-LV781R2 (画像:こう@山梨県民様) インパネの周囲は各事業者毎に装備が違うので、比較してみるのも面白いかも?
武蔵野交通 GALA White canvas65 
日本初 13列65名定員のガーラ 車体は通常のガーラ1ベースである。当然シートピッチを詰めて定員確保したと思われる。
(画像右:(S)左(Ebo))
快適装備
車内装備は事業者・用途によりかなり異なる。松江市交の場合、テレビ・オーディオ・冷蔵庫が装備されている。これで長距離の旅行でも移動に飽きないかも?
夜行・長距離の高速路線仕様ではシートチューナが装備されラジオや音楽が自由に聞く事ができたりするが、昨今の著作権使用料の関係で音楽・映像ソフトの使用料が上昇し、サービス自体を中止する所も出てきている。
エンジン・足回り
いすゞは世界的にみてもディーゼルエンジンの完成度が高く、画像のV型12気筒OHV 22,801t 12PE1−Sは420psを叩き出す、いすゞ伝統のエンジン。他のモデルには10気筒の10PE1−H型と10PE1−N型・高出力型として12PE1−C型が用意されている
ガーラ2000からは、排ガス規制の関係でV型12気筒は姿を消し、
V型10気筒 24,312t 8TD1-S型に変わったがそれでも国産最高クラス480psを誇る。(グロス値)
サスペンションは前が独立懸架(インデペ)エアサス、方式は古典的なダブルウィッシュボーンタイプ後がHD、HD9が車軸(リジット)エアサス、G/SHDがワイドエアサス電子制御サスペンションはG/SHDに標準、HD/9にOPT
ホイルの10穴は前モデル「スーパークルーザー」から採用されているが、これはホイルとハブの接合強化で安全性を高める他に、全長12mの車重16t・1軸Max10tという制約の中でリヤ軸追加をせずにSHD化をするため、重量配分を平均化する必要から生まれたとされる。さらに前後重量配分を良くする為に燃料タンクをフロントオーバーハングに置いている。燃料給油口が前扉の直後にあるのはこのためである。
発注時の選択だが、乗降に便利を図るため、車高が下がるニーリング機能も用意されている
ブレーキは全車標準でABS/アンチロック・ブレーキ・システムを採用し、滑りやすい路面や急制動時に、タイヤロックを防止し、安定した車両姿勢を確保。万一の時の緊急回避や事故の拡大防止に一役買う(管理人が以前乗っていた乗用車にも装備されていたが、これで何度事故を回避したか・・・(笑))。さらにASR/アンチ・スリップ・レギュレータをオプション設定。滑りやすい路面での発進・加速時に、タイヤの空転を制御。スムースで安定した発進・加速ができる。さらにガーラ2000からはブレーキを完全2系統化、ブレーキ全体の信頼性を大幅に向上。中期ブレーキ安全規制に適合している。

トランクルーム
画像では解りにくいかも知れないが、貫通式トランクを2本(2スパン)装備する。メーカー公表値では、ガーラ2・3の容積率は国内大型観光バスクラスではトップクラスと言う。事実、高さがあるので荷物の出し入れはし易い。管理人もガーラ1であるが、空港リムジン乗車時に荷物をトランクに入れてもらう事が多いが、開口部が広いので出し入れし易いのは事実。但し、経験上の話だが、終点でのトランク開閉はセルフが多いのでご自分でトランク開閉の際は必ず取っ手を持つ事。扉上部を掴んで閉めると手を挟める可能性があるので注意。(管理人は挟んでしまった事があり、しばらく握力が低下した)
ガーラ1・4では画像左にあるエアコンのサブエンジンを直結式にする事により3本のトランクスペース設置が可能(空港リムジン仕様がそうである)。また、夜行高速車ではこのスペースにトイレ・乗務員仮眠室を設置している車両もある
※参考
高速バスの乗務員仮眠室(床下設置の例)
赤い↓の位置にあります
普段、目に触れる事はまずないSHD車床下用乗務員仮眠室の設置例である。室内はガーラの適当な画像がないので、都市間車 三菱MS822系の仮眠室(外観画像は一畑ガーラ2(画像:コリ様)で代用掲載するが、各メーカー・車種ともに基本構造は同じなのでこれと似たような仕様であるとご理解して頂きたい。
乗客用トイレと共に床下スペースに設置されている。観光車で言うとトランクの場所である。(上画像↓参照)室内からの出入りの他、外側から扉を開ける事ができ、画像は外から撮影した画像。高さは上半身起きれる程度の高さで、運転席との連絡用インターホン・空調他が設備されている
この形態が出たての頃、某社乗務員組合が「事故の際危険だ」と問題視していたが、必ずしも安全な場所とは言いがたい。最近、コスト削減のため長距離車もハイデッカ化し、仮眠室も車内に設置されている例が多いとはいえ、常に危険と隣あわせで乗務員は乗客の安全・快適を守るため運転している事実がここにあると思う。



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